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いやしの里 根場(ねんば)

最後は、レトロバスにのって、「いやしの里 根場」へ・・・

茅葺き屋根の民家が21軒・・・
昔話に出てくるような日本の民家を再現した観光名所・・・・
はじめはそんな風におもっていた私ですが、
実は悲しい歴史の上に出来た場所だということを知りました・・・007.gif

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一つの茅葺き屋根の家で、ひとりのおばあさんに出会いました。
いろりを囲んで、お茶とお手製の漬け物をいただきながら、
その悲しい話をおばあさんの体験談として聞かせていただきました。


昭和41年、台風災害によって、土石流がおこり、この根場地区は壊滅しました。
たくさんの方が亡くなり、今も見つかっていない方もいます。

おばあさんの家では、夜中の1時頃、寝ていると突然、壁を押しやぶり泥と土が流れ込んできました。
当時6才の男の子が、家具と建物に挟まれて亡くなったそうです。

多くの方が家を失い、親をなくし、親戚に引き取られたりしたそうです。
話を聞きながら、その悲しい時代に私の想いは飛んでいました。
今もこの土地のどこかで、家に帰れない人々がいるのなら、
その人たちがどうぞ、癒され光に戻れますように・・・と送りました。

そして、おばあさんは、悲惨なその状況の中で、全国から送られてくる洋服や食べ物・・・
その救援物資が本当に、本当にありがたかった・・・と話してくれました。

国は家を失った人々に、この土地はもうだめだからと、別の土地を用意してくれました。
そこにプレハブをたて、やがて民宿としてその土地は繁盛し、人々の生活も安定してきたそうです。

でも、根場のあの家々を忘れないように・・・と当時のまま茅葺き屋根の部落を再現し、
そこは観光地として、民宿の空いた時間の仕事場として、おばあさんたちは通っているそうです。

お話しながら、縁側から晴れたら富士山がキレイにみえるんだよ~って言われて、
私はこのおばあさんに会いに、富士山に会いに、また晴れた日のいつか、そう今度は夫と来よう~と
思ったのでした♪

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21の民家はそれぞれ、そばやさんだったり、資料館だったり、おばあさんのいるくつろぎ場所だったり、
民芸品を作ったり、買ったりできる場所だったり・・・・

これはちりめん細工、つるし飾りの売ってるところだったかな・・・
by aromawing | 2010-08-02 14:11 | 山歩き♪街歩き♪
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